カザフスタン

カザフスタンでの仕事

カザフスタン国アルマティ市で仕事をしたのは2004年から2007年まで。国際交流基金とJICAが共同で運営するカザフスタン日本人材開発センターの日本語教育部門を統括した。 ここでの一番大きい仕事は首都のアスタナで日本語教育講座を立ち上げたこと。場所の選…

馬に揺られて無名峰登頂

アルマティの南には4000m級の山々を擁するザイリスキーアラタウ山脈がそびえている。私は週末よくこれらの山に登った。高山病に耐えながら岸壁を攀じ登るハードな登山であった。でも、たまに低い山でハイキングをすることもあった。 ある日、私はアルマティ…

スキー場で

ときどきスキー場でリフトから降りそこなって醜態をさらしているスキーヤーがいる。そういうのを見るたびに、ばかな奴めと心の中で嘲笑していた。私は、ベテランのスキーヤーだから、あんなばかなことは絶対しないと固く信じていた。 ところが… カザフスタン…

カザフスタンのいなか

草競馬 私が住んでいたアルマティから北東へ450キロくらい行ったところにSarkandという小さな町がある。ここ出身の学生がいて、帰郷するときいっしょに来ないかと誘われた。もちろん喜んで誘いに乗った。Sarkandまでは車で5時間くらいかかった。5月のステ…

カザフスタンの警官

カザフスタンの警官は安月給である。ワイロがないと生活できない。だから、鵜の目鷹の目で金をせびるチャンスを狙っている。 カザフスタンに到着して数日後、私は買い物をするためにホテルを出た。ホテルの前を歩いていると警官が二人パトカーから降りてきて…

冬の靴底の滑り止め

冬のアルマティ ヤクトラックス 冬のアルマティは気温がマイナス20度くらいまで下がる。だから、一度雪が降るとそれが根雪となり、2ヶ月ほどは全市がスケート場になる。カザフ人の若い人たちは凍りついた歩道を、ふつうの靴でスタスタと歩いていくが、私はそ…

カザフスタンにおけるあいさつとしてのキス&ハグ

カザフスタンの至る所で老若男女が親しげにキスしたり、ハグしたりする光景が、毎日何千回も何万回も繰り広げられている。 私も、あれをやってみたいなと思ったが、場違いなところで場違いなことをやってセクハラと言われてはたまらないと思い、まずは観察に…

恋愛と打算

06年8月、私は家内とウズベキスタンを旅行した。このとき私はカザフスタンのアルマティで仕事をしていたので、アルマティから空路タシケントへ入った。 私は観光旅行では必ず日本語のガイドを雇う。日本語を勉強した人に少しだけでも貢献したいという気持ち…

足のすぐ下を雪崩が通り過ぎた

アルマティの郊外、車で40分ほど行ったところにチンブラクスキー場がある。標高2200mくらいのところが終点で、一番高いところは3100m。一番上で滑ると高度の影響ですぐに息が上がる。 滑降可能なのは12月から5月くらいまでで、この期間、私は用事がない限…

カザフ人インテリのロシア語愛憎

カザフスタンでカザフ語は国語、ロシア語は公用語として扱われる。ただし、カザフ語は世俗語で抽象的な語彙を持たない。そのため、科学技術などの専門用語を一から作り出す必要がある。公教育制度で「カザフ語学校」、「ロシア語学校」があるが、「カザフ語…

カザフスタンの忘れな草

. この写真はカザフスタンの美しい街アルマティから4WDで1時間半ほど行ったところにある大アルマティ湖の湖畔で撮った。ここの標高は2500m程度で夏でも涼しい。 黄色い花はキンバイだと思う。おのずと光を発しているような、輝く黄色の美しい花。青いのは忘…

カザフスタンの最良の日、最悪の日

トレッキングの途中でここも三千メートル以上 最良の日 カザフスタンでは週末よく登山に出かけた。登山道などないところを登るのでガイドを雇った。セルゲイという人。この人と結局3年、いろいろな山に出かけた。登った中で一番高いのはコムソモールという山…