ブルネイ

ブルネイでの仕事

ブルネイにいたのは1995年から1999年まで。国際交流基金派遣の日本語教育専門家として在ブルネイ日本国大使館付属日本語講座の運営を任された。日本大使館の1室を執務室としてもらい、そこで授業の準備などの業務をした。大使館講座の授業は夜7時から9時まで…

買物ごっこ

海外ではJICAのいろいろな訪日研修のための事前研修で日本語の速習講座の実施を依頼されることがよくあった。速習講座の場合、私は教授項目を「挨拶」「数字」に限定した。「挨拶」の必要性は言わずもがな。「数字」は買物に必要ということで、学習者が自身…

政府専用機

ブルネイ(首都はバンダル・スリ・ブガワン)では日本大使館の中に執務室があった。だから、大使館の業務がとてもいそがしいときは、そちらの仕事を手伝った。 いちばん忙しかったのは、橋本元首相が政府特使としてブルネイに来たときだった。私は元首相が泊…

ブルネイの家

発展途上国では、全般的な生活環境には困難がたくさんある。ただ、住環境だけは日本よりもずっとよくなる場合が多い。私が住んだ一番大きい家はブルネイの家で、大家に家の大きさを聞いたら、敷地が0.5エーカーで建坪が400平方ヤードとか言われた。後で調べ…

ブルネイの怪談

ある晩、私の学生のマレー人の女性が自宅でパーティーを開いた。私も招待された。サテー、ガドガド、ナシゴレンなど定番のマレー料理が供される。マレー人はイスラム教徒なので酒はなし。ソフトドリンクやお茶を飲む。このとき、この女性から自分の不思議な…